山下泰裕氏 国際柔道連盟(IJF)教育コーチング理事を終えて(07.9.16)

山下泰裕氏 国際柔道連盟(IJF)教育コーチング理事を終えて(2007.9.16) 2007世界柔道選手権大会の試合会場で、山下泰裕前国際柔道連盟(IJF)教育コーチング理事にIJF時代のお話を伺うことができました。 Q. IJF教育コーチング理事の四年間にどのような仕事をなさいましたか? A. まず最初にやろうとしたことは、これまでなかなか反映されなかった現場の声をIJF理事会に届けることでした。 Q. 具体的には? A. 一時期、世界選手権の前半2日間ですべての予選を行い、後半2日間で決勝ラウンドを行うという提案が出てきて、当時の会長を始め大半の理事がそれに賛成しました。しかし世界のコーチ達が選手の負担が大きすぎるという理由で反対していることを知り、私は理事会で反対の意見を述べ、結果的にその案は採用されませんでした。 また試合場でのコーチのマナーが悪いから審判員がペナルティーを課せるようにしようという提案がでたとき、「柔道のことを一番真剣に考え、一生懸命なのはコーチ達です。彼らに話して自ら改善するようにしたいから、私に2年間猶予をくれ。」とお願いしました。それからいろんな機会にコーチ会議を開いたり、試合場で教育コーチング委員会が指導してきた結果、コーチ席での態度はかなり改善されてきたと思います。  しかし残念なのは、今回の大会を見ていると、教育コーチング委員がそういうチェックをしていないことです。このままだとそのうちまた元に戻ってしまうのではないでしょうか。 Q. 最近またつかめない柔道衣が出てきていると言いますが今回柔道衣チェックはどうなっているのでしょうか? A. 私はこれまで持てない、握れない柔道衣の使用はアンフェアで許すべきではないと主張してきました。今回も事前のゼッケン縫いつけの際に厳しくチェックして、規格を満たしていない柔道衣は着用できないようにしました。  新しく教育コーチング理事になったメリジャ氏も、こういったことについてきちんとした信念を持って行動してくれることを願っています。 Q. その他の成果はなんですか? A. いろいろあるなかで、私が最初に就任した03大阪世界選手権前のコンフェレンスで、子供指導、形や護身術、女性指導の重要性を訴えましたが、この四年間で3枚のDVDを作り、各国へ配布しました。また昨年冬は初めての女性指導者のためのセミナーを福岡で開催することができました。こういった活動のためには全日本柔道連盟や講道館などいろいろな組織や個人の協力をいただきました。とてもありがたいことです。 Q. これからの先生の活動についてお聞かせください。 A. 柔道のいろいろな側面のうち、教育面は非常に大切ですが、その重要性を世界の人々に浸透させるのに四年間の任期は短すぎました。これからは違った立場で柔道のためにいろんな仕事をがんばっていきたいと思っています。 今日はお忙しい中、どうもありがとうございました。 インタビュアー:中村勇(広報委員)   ...

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