都道府県対抗第24回全日本女子柔道大会結果(08.6.16)

都道府県対抗第24回全日本女子柔道大会結果(2008.6.16)

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総評

広報委員 木村昌彦

都道府県対抗全日本女子柔道大会が平成20年6月14日15日の両日、岡山県立武道館で開催された。この大会は女子柔道の健全な普及と競技力の向上を目的として昭和60年に設立され、今日の日本女子柔道の繁栄に大きく寄与してきた大会である。この大会を経て数多くの選手が世界へ羽ばたいた。
近年では、中高生が全日本の現役強化選手と競い合うことができ、様々な経験を積む事のできる世界へ向けた若手の登竜門としての大会だと思われる。

昨年度までは、柔道普及の意味もあり、初日に予選リーグを行い、二日目に決勝トーナメントを実施していたが、年々競技力のレベルアップもあり、本年度からは初日からトーナメント方式の大会となった。
一回でも負けたら終わりのトーナメントであり、初日から白熱した戦いが展開された。

初日は予選二回戦が行われ16チームが勝ち上がった。初日の見所は昨年度優勝の東京都と過去最多6回の優勝を誇る強豪茨城県の対戦となり、1-1の内容勝ちで接戦を制した茨城県が勝ち上がった。

また、今大会には元世界チャンピオンの手島桂子(旧姓、前田)や大城(旧姓、育山)等の元強化選手が多数出場しており、会場が多いに盛り上がった。特に手島選手は現役時代のような動きで見事な払い腰を決めて、観客から大きな声援を受けていた。

●大会二日目

大会二日目は朝9時から激しい熱戦が繰り広げられた。トーナメント3回戦、強豪同士の対戦となった茨城県と山梨県の戦いは1ー1で大将戦までもつれこみ2ー1の僅少で茨城県がベスト8に勝ち進んだ。その他ベスト8には、富山県、熊本県、岡山県、兵庫県、沖縄県、愛媛県、新潟県が進出した。

準々決勝戦からは、試合場を二試合場から一試合場に変更して行われた。

準々決勝戦最初の試合、茨城県対富山県は3ー1で茨城県が圧勝しベスト4進出を決めた。

熊本県対岡山県は熊本県の高校生である緒方の活躍もあり3ー1で熊本県が勝利した。

兵庫県と沖縄県の対戦は1ー2の接戦を制した沖縄県がベスト4に進出。

愛媛県と新潟県の対戦は浅見、宇高、宮本という三人の全日本強化選手を擁した愛媛県と、来年度国体開催を控えた全日本強化選手である国原を擁した新潟県の戦いとなった。結果は国原等の活躍もあり2ー3で新潟県が接戦を制してベスト4進出。

今大会のベスト4のうち、熊本県、沖縄県、新潟県が初の準決勝進出となった!
準決勝戦は、アトラクション、そして清水昭子(旧姓、佐藤)さんのユーモアに富んだルネッサンススピーチの後に実施された。

準決勝一試合目は優勝候補筆頭の茨城県と熊本県の対戦となった。
先鋒、次鋒と引き分けた後、中堅で高校生山本が全日本強化選手の藤田から開始33秒大内刈で一本勝ちし、先勝した。それを守りきり0ー1で熊本県が僅少差で初の決勝戦進出。
準決勝第二試合は沖縄県と新潟県の対戦となった。
次鋒戦で沖縄県の上原が新潟県佐藤から指導1を奪い、まず先勝。

中堅は新潟県の磯部が親泊に背負投一本勝ちで逆転、副将では大城が大外刈で全日本強化選手の国原から技有を奪い、優位に試合を展開するが、徐々にスタミナがなくなり、残り30秒で逆転の一本負けを喫した。

試合は1ー2で新潟県が初の決勝戦進出となった。

決勝戦は互いに初めての進出となった熊本県と新潟県。
先鋒戦は熊本県の井上が試合時間3分22秒、横四方固から腕がらみを極めれば瀧澤は堪らず参ったして、一本となった。まず、熊本県が先勝。

次鋒戦は熊本県の平田と佐藤の対戦で、平田が1分過ぎ大内刈で技有を奪い、次いで3分40秒に一本背負投で再度、技有を奪って合技一本となる。

中堅戦は、熊本県の山本と新潟県磯辺の対戦となった。一進一退の戦いであったが、3分過ぎ、山本の崩上四方固に磯部は動けず一本となり、3連勝で熊本県の優勝が決定した。
続く、副将戦は熊本県の東と新潟県国原の対戦となった。試合は小内刈、大内刈等で有効3と効果1を奪った国原の圧勝であった。

大将戦は熊本県の緒方と新潟県柴野の対戦となった。試合は互いにポイントを奪えず引き分けとなり、3-1で熊本が圧勝で初優勝を決めた。

大会を振り返ると、初日からトーナメントに試合方式が変更されたことで常に緊張感があり、大会自体が引き締まったと思われた。また、今までの強豪県が途中で破れ、ベスト4には3チームが初めて進出したように各県の競技力が接近していると感じた。