7階級の体重別王座を争う「全日本選抜体重別選手権」が今年も春光うららかな福岡・福岡市民体育館で開催される。今年はアテネ五輪最終選考会を兼ねており、大会終了後の強化委員会で60kg級から90kg級までの5階級の代表が決定する。「アテネ五輪代表」という一つの目的のために、これまで幾多の名勝負が演じられてきた戦いはいよいよクライマックスの瞬間を迎える。

大会注目ポイント


 前人未踏の五輪3連覇を狙う野村忠宏(ミキハウス)。順当に勝ち上がれば、永年のライバル徳野和彦(神奈川県警)との決勝戦となるだろう。また、常に両者の後塵を喫bし続けている江種辰明(警視庁)らがどう立ち向かい戦うのかも見どころの一つ。


勝ち上がり表(各試合ムービー)


 内柴正人(旭化成)が60kg級から階級を上げてきたことにより、代表争いは激しさを増してきた。迎え撃つのは昨年の世界選手権代表でベテランの鳥居智男(了徳寺学園職)か。この階級は日本にまだ五輪出場権がなく、5月のアジア選手権にて獲得しなければならない。世界の頂上アテネを前にして、国内峰、そしてアジアの難関を越えて行くのは誰であろうか。

勝ち上がり表(各試合ムービー)


 01年世界選手権代表争いから数々の死闘を繰り広げてきた、金丸雄介(了徳寺学園職)と高松正裕(旭化成)。今年も筑波大先輩後輩の激突となるであろう。高松は大学進学後、なかなか先輩の金丸を乗り越えられず、世界の檜舞台に立つことが出来なかったが、今春のフランス国際優勝で勢いに乗っている。金丸は肩の脱臼癖もあり、なかなか調子が上がらず追い詰められた状況といえよう。

勝ち上がり表(各試合ムービー)


 代表争いがもっとも混沌としている。五輪3大会連続出場に懸ける中村兼三(旭化成)、昨年の世界選手権代表の秋山成勲(平成管財)、シドニー五輪金メダルの瀧本誠(埼玉栄高職)。だが、いずれも近年、国際大会で結果を残せずにいる。あるいは第4の男が、この3人の間に割ってアテネへの名乗りをあげるのか。過去の実績よりも、この時点での“イキ”のよさが期待されよう。

勝ち上がり表(各試合ムービー)


 泉浩(明治大)と先輩・矢嵜雄大(了徳寺学園職)の明大同門決戦が濃厚。泉は昨年の講道館杯を制し、そしてフランス国際初優勝と、昨年の世界選手権代表の矢嵜に急激に追い上げてきている。対する矢嵜もドイツ国際優勝でアピールする。この両者のいずれかで決まるのか。飛塚雅俊(了徳寺学園職)、斎藤制剛(旭化成)らのベテラン勢も“漁夫の利”を得ようと虎視眈々と狙っている。

勝ち上がり表(各試合ムービー)


 言わずと知れたこの階級。世界中のどの競技・種目よりも厳しい代表争い。シドニー五輪金メダルで世界選手権3連覇の井上康生(綜合警備保障)と昨年の世界選手権無差別王者の鈴木桂治(平成管財)の頂上決戦。この両雄による代表争いを見られる我々は幸か不幸か、柔道の創始国に生まれた宿命なのか。願わくは、「一本」での決着を望みたい。100kg級、100kg超級の代表は全日本選手権の結果をふまえて決定される。

勝ち上がり表(各試合ムービー)


 オリンピックには無差別はない。昨年の世界選手権で100kg超級と無差別の王者を抱える日本も、五輪代表枠は「1」。優勝候補筆頭はやはり棟田康幸(警視庁)であろう。それを阻むとすれば、ここ数年進境著しい森大助(北海道警)か。身長170cmで担ぎ技を得意とする棟田に対し森は187cmの長身、この身長差がどちらに有利と出るか。この階級の代表レースも全日本選手権へと続く。

勝ち上がり表(各試合ムービー)

(文責:全日本柔道連盟 広報委員 渡邉昌史)
Copyright(c) All Rights Reserved. ALL JAPAN JUDO FEDERATION.