初日(9/8)の戦い
日本は初日にベテラン3人が出場するが、きっちり結果を残すことで一気に流れを引き寄せたいところだ。+100kgと+78kgは無差別との関係もあり誰が出場するか不透明な部分も多い。
男子
+100kg
前回、大阪大会で優勝した棟田康幸が連覇に挑む。棟田は05ドイツ国際で3位に終わったが、その時負けたミハイリン(ロシア)−01年大会2階級制覇−との対決が最大のヤマになりそうだ。懐が深く上から引きつけるスタイルにどう対応できるか。ロシアからはアテネ銀メダリストのトメノフがエントリーするかもしれないが、棟田は苦手としていない。
この他気になるのは試合巧者のファンデルヒースト(オランダ)、アテネで鈴木から「技あり」を奪い、嘉納杯で「隅返」を連発し活躍したくせ者リュバック(ベラルーシ)などである。実力的には棟田の敵ではないが、動きが止まり単調になる悪い癖がでれば、相手の術中にはまる危険性がある。しかし棟田との対戦を避けて無差別を選ぶ選手も少なくないと思われる。
100kg
大阪大会では無差別、アテネでは+100kgでチャンピオンになった鈴木桂治だが、この階級では世界初挑戦。アテネの金メダリストのマカラウ(ベラルーシ)は特に心配ないだろう。もし+100kgのリュバックが出ても問題ない。最大のライバルは実力者のゼービ(イスラエル)、ユラック(ドイツ)、それにアテネで井上を翻弄したファンデルヒースト弟(オランダ)、今年のヨーロッパ覇者アンベール(フランス)などであるが、体調十分で望む限り鈴木の優位性は動かない。大ベテランのコバチ(ハンガリー)−92五輪&93世界チャンピオン−は決勝まで登る力はないが早いラウンドで当たった時は要注意だ。
女子
+78kg
アテネで頂点に到達した塚田真希だが、05フランス国際も優勝しており、優勝候補筆頭だ。アテネで「技あり」を取られたベルトラン(キューバ)は出場せず、ライバルは中国選手だけかもしれない。大阪大会優勝のソン・フーミンらのベテランが出れば強敵だが若手だと塚田が一枚上手。ヨーロッパ覇者のブライアント(イギリス)やプロコフィエワ(ウクライナ)、ドングサシビリ(ロシア)などもいるが、塚田の敵ではないと思われる。
78kg
このクラスは阿武教子の引退で、一気に戦国時代に突入した感がある。その中で有力なのは、ヨーロッパ覇者のルブラン(フランス)とラボルデ(キューバ) 、またアテネ2位のリウ(中国)のベテラン勢。今回日本初代表となった中澤さえは、アジア選手権優勝とフランス国際3位の結果を残し、ラボルデにも勝っている。他にもクーネン(ドイツ)やマトロソワ(ウクライナ)など強豪がひしめき、若い中澤にとって決して楽な試合はないだろうが、今の日本代表は世界で最も恐れられており、緒戦で勢いに乗ってしまえば一気に頂点をねらえる。またこの日3人のベテラン日本代表と一緒に闘えるのは心強いだろう。
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