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2005全日本柔道選手権トピックス

『まさかのトラブル発生−電光掲示板動かず』

何か不安要素を抱えた中の2005年の全日本柔道選手権大会?!
一回戦第1試合の松田 昭(山形県警)−川波慎太郎(九州電力)戦。川波が試合開始後、踵返しで有効ポイント、続いて左からの背負投げで見事な一本。この時、電光掲示は動いていなかった模様。川波が素早く試合を決めたから良かったものの、悪くすると試合上における汚点を残す状況となったかも・・・・・。
第2試合開始早々、藤原副審が気づき試合を中断、手当てしたものの復旧せず、手動タイマーで試合続行し、電光掲示板は動かぬまま試合終了。その後、第4試合目にやっと正規な電光掲示板となり、大会関係者も安堵の表情。ハプニングの幕開けとなった。

『出場選手の内訳、警察官が4割占める』

職域別に今回の出場選手を追ってみると、警察官が15人と出場選手中、4割以上の構成を示している。70年代〜80年代は出場選手の半分は警察官が占めていた。80年代〜90年代は実業団優位となり、90年代後半からバブル経済の崩壊と共に、安定した就職先である警察官が復活した。
その他の実業団の選手は12人、教職員6人、学生4人、刑務官1名となっている。所属先別では、古豪・旭化成が新興勢力の了徳寺学園職と並んで4人で最多。警視庁、平成管財、綜合警備保障が、それぞれ3人で並んでいる。
『無差別に挑戦・メダリスト内柴、夢散る1分9秒』

推薦選手として、アテネ五輪66kg級チャンピオン・内柴正人(旭化成)が出場した本大会。30kg以上の体重差のある飛塚雅俊(了徳寺学園職)との対戦のため、試合場内に登場するや、日本武道館を埋めつくした1万2000人の大観衆から大きな拍手が沸く。審判の「はじめ」の声に軽量級の選手らしく素早い動きから、一本背負いを繰り出す。動きを封じようと飛塚は、両脇を抱えてガブリながら持ち上げを試みるも、内柴必死に逃れる。その後、内柴がズボンをもち「指導」を受ける。その後、開始1分9秒に飛塚が右奥襟をもち、力まかせに仕掛けた横掛けに内柴が飛ぶ。内柴の無差別への果敢な挑戦も夢と散るも、大観衆から惜しみない拍手が送られた。
『初出場Vへ夢かなわなかった高井(旭化成)』

昨年末の講道館杯100kg超級、4月3日の全日本選抜体重別でそれぞれ優勝し、今大会のV候補の一角に躍り出た高井洋平(旭化成)。
140kgの体重から繰り出す内股、大外刈には天性のセンスが窺える。準決勝戦まで、圧倒的な強さで勝ち進んできたものの、ベテラン村元辰寛(旭化成)に大内刈を返され、無念の敗戦。ホロ苦い全日本デビューであった。しかし、内容のある3位。近い将来、必ずやVを達成することであろう。
高井は小・中・高・大といずれも全国大会の個人戦で優勝を飾っている。大学進学後は足腰をはじめ、左右の膝等々の怪我で、練習する日々より、体のケアーをする事の方が多かった。今春、大学卒業を契機に、体もほぼ完調に近い状態になり、今回の初出場となった。
1959年、猪熊 功以来の初出場、初Vを目指した高井だが、今回は夢かなわなかったものの、今大会をステップに大きく世界へ羽ばたいて欲しい。
『ベテラン勢・村元辰寛(旭化成)準優勝』

ベテランの域に達し、過去2回(平成9年、13年)ベスト4入りした村元辰寛(28歳旭化成)が老かいな技を繰り出し、3回戦ではV候補の棟田康幸(警視庁)を攻め勝ち、準々決勝では元気な片渕慎弥(国士舘大)を右小外刈「技有」で降し、3度目の準決勝進出を果たした。
準決勝では、昇龍・高井洋平(旭化成)を教科書通りの大内返で「一本」勝ち、決勝戦も前年の覇者・鈴木桂治(平成管財)にあわやの1対2の判定負け。しかし、ベテラン復活の準優勝は立派の一語につきる。
その他のベテランでは、今大会最年長者で5年連続13回の最多出場を誇る増地克之(34歳桐蔭横浜大教)は一回戦で高井に挑むも大内刈の「一本」負けに終わるもベテラン健在なり。深井茂和(33歳愛知県警)も一回戦を勝ち上がる。高橋宏明(29歳旭化成)はベスト8でチャンピオン鈴木桂治(平成管財)に敗れたものの大健闘。井上智和(警視庁)、山元一歩(京都府警)の29歳組も一回戦を勝ち上がり、ベテランの意地を見せつけた。
文責 全柔連広報委員  渕辺吉博
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