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第17回全日本柔道選手権大会-寸評-

準決勝

  • 第一試合  ○鈴木桂治[平成管財] (内 股)  生田秀和[綜合警備保障]
    アテネを彷彿させた内股 自力が勝った鈴木
    相手の引き手を充分にとった瞬間に、あの内股が決まった。余裕さえ感じさせる3分19秒、鈴木の内股「一本」が決まった。
    先に仕掛けたのは、生田だった。序盤の1〜2分は、内股,大内刈と攻めたてたが、鈴木は、上手くさばいたり、内股を返したが生田は腹這いで防いだ。しかし、3分を過ぎたあたりから、鈴木が自分の組み手をつかみだし、引き手をがっちり引いて、釣り手で相手の頭を下げさせると、アテネオリンピックで外国勢を一蹴した内股をこの日初めてかけた。しっかり崩しの効いた技で、120kgの生田が大きく宙を舞って、畳に落ちた。


  • 第2試合   高井洋平[旭化成]  (大内返)  ○村元辰寛[旭化成]
    高井は再三、内股を仕掛けるがなかなか決まらない。疲れの見える村元に対し高井は勝負を急いだか、不用意に大内刈に入ったところをうまく返され、高井の身体は宙を舞った。2分51秒、「どうだ!」の表情で村元は一本勝ち。高井は自滅気味に敗れたが、一本を取りに行く積極姿勢は世界につながると評価されよう。

文責(前半)全柔連 広報委員 三浦 登/(後半)全柔連 広報委員 渡邉昌史

決勝
  • ○鈴木桂治[平成管財] (判 定)  村元辰寛[旭化成]
    鈴木! ベテラン村元の意地に2連覇は薄氷の判定勝ち

    赤2本、白1本!鈴木の2連覇と世界選手権100kg級の代表を手にした瞬間は、きわどいものであった。
    大きな相手を仕留める足技に加え、「内股」も出て徐々に調子を上げてきた鈴木に対して、ベテランのうまみを充分に発揮して、世界選手権代表を狙う棟田康幸(警視庁)と高井洋平(旭化成)を次々に破ってきた「後の先」が得意の村元の決勝戦となった。
    序盤は互いに組み手をさぐり合い、1分50秒に双方が「教育的指導」を受ける。鈴木が内股や組み際の足技をみせるが、再び2分58秒に両者が「指導」を受けた。

    なおも技がお互いに出ないまま、場外際で回り込めなかった鈴木が3分31秒に「場外注意」を受けた。この時点で村元の優位となった。鈴木の試合勘は完全に戻ったと感じさせたのは次の瞬間であった。3分41秒に電光石火の「小内刈」で、村元が畳に落ちた。「有効」のコールに会場が沸いた。

    しかし、ポイントは互角、いや反則の累積では村元が優位であったが、村元の技が出ない。鈴木も残り1分は技が出なかった。両者に反則が出るのか?と固唾を飲んだとき、試合が終わり旗判定となった。
    技のポイントか反則の累積か?難しい場面であったが、僅かに鈴木が優勢と審判は見ていた。

文責全柔連 広報委員 三浦 登

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