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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.28 笹原 美智子 さん

プロフィール

笹原 美智子(ささはら みちこ)1955年東京都生まれ
笹原フィットネスプランニング代表
健康運動指導士・産業カウンセラー
講道館柔道女子参段

主な戦績:

1978〜81年 全日本女子柔道選抜体重別選手権大会66kg級・61kg級 4連覇
1981年 太平洋女子柔道選手権大会(名古屋)61kg以下級 優勝
※日本女子柔道初の国際試合で金メダル獲得
1981年 アジア女子柔道選手権大会(インドネシア)61kg級 優勝
1982年 全日本女子柔道選抜体重別選手権大会61kg級 準優勝

1971年、高校生の私は講道館女子部に入門しました。入門して一番驚いたのは、女子部では挨拶が「ご機嫌よろしゅうございます」だったこと。まだ試合も無く女性の柔道は護身術の代わり?のような考え。勿論、乱取りはしていましたが柔の形の練習が多かったです。当時、男性の全日本選手権大会の試合前に女子部の柔の形を披露するのが恒例で、言わば女子柔道は「前座」のような扱いでした。
技を覚え、乱取りをするのが楽しい私は、海外ではすでに女子の試合も行われているという話を聞き、羨ましく思っていました。そんな中、日本でも女子初の試合があると決まります。ワクワクです!しかし、このまま女子部だけで練習していては私のレベルでは勝てないという思いもあり、今のように女子柔道をバックアップする企業はありませんから思いきって仕事を辞めて試合に賭けてみようと決意。
仕事を辞めて、全日本女子柔道選抜体重別選手権大会で優勝することに目標を定めてからはとにかく練習量を確保しようと色々な大学や警察道場を回り、稽古をお願いしました。ただ、大学の柔道部も警察道場も女性は皆無なので断られることも多く、練習場所を探すのが大変。それでも、午前中に警察道場、午後は大学、夕方から講道館と毎日猛稽古。試合が近づいて緊張してきた時は毎日の練習量を書いていた柔道日記を読み返して「これだけ頑張ってきた、大丈夫」と自分自身に言い聞かせていました。そして第1回全日本女子柔道選抜体重別選手権大会66kg級で優勝。
ここに辿り着くまで大変でしたが、まだ私は幸運でした。女子部の先輩達は試合の無い時代をもどかしい思いで過ごし、試合が始まった時は年齢的にも体力的にもピークを過ぎていて、どれだけ悔しかったでしょう。
その後、柔道三昧で貯金を使い果たして再就職してからは今までのように練習量が保てなくなり、第5回全日本女子柔道選抜体重別選手権大会の前には「負けたらもう柔道は辞めよう」と思っていました。試合前に辞めることを考えている時点でもう気持ちが負けています。案の定、決勝で八戸(現:森山)かおりさんに負けました。年々強くなっていた八戸さん。世代交代の時期を感じて、すっきりと辞める決断が出来ました。
その後はエアロビクスインストラクターに転身、また仕事の合間に受験勉強をして46歳で筑波大学大学院に入学(高齢者の運動に関しての研究)、卒業後はメンタルの勉強を兼ねて産業カウンセラーの資格を取得。現在は高齢者の運動指導や全国各地でメンタルに関しての講演活動をしています。柔道は辞めましたが、「常に向上心を持ち目標に向かって進む」柔道の精神はずっと私の背中を押してくれ、柔道に出会って良かったと思える人生を歩んでいます。
これからも心身の健康づくりの一指導者として生涯現役で頑張っていきます。
「精力善用・自他共栄」の精神でお互いに頑張りましょう!

2018年-梅津勝子先生九段昇段祝賀会にて
高齢者の運動教室の生徒さんと
メンタルの企業研修講師として
ダイエットをしてエアロビクスインストラクターに転身
60歳過ぎても細マッチョは維持しています

 

次回は、61kg以下級で良きライバルだった森山(旧姓:八戸)かおりさんが登場します。

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