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【女子柔道振興委員会】JJ Voice No.25 北田典子 さん

プロフィール

北田典子(きただのりこ/旧姓:持田)1966年東京都生まれ
日本大学スポーツ科学部 教授、女子柔道部 監督
講道館柔道女子七段

主な戦績:

1986年 福岡国際女子柔道選手権大会 61kg級 優勝
1987年 世界選手権(エッセン) 61kg級 3位
1988年 ソウルオリンピック 61kg級 銅メダル

「日本女子柔道の生みの父」
今から33年前の1988 年。公開競技としてではあるが、女子柔道が悲願だったオリンピック競技の一つとして採用された。7階級中、日本からは5階級5人の代表が出場し、全員がメダルを獲得。ここから、日本における女子柔道の環境が大きく変わっていった。この時ヘッドコーチとしてチームを率いていたのが、柳澤久先生である。
草創期から女子選手の育成に携わってこられ、第1回世界女子柔道選手権大会(1980年ニューヨーク)でもコーチとして帯同されている。今でこそ全日本選抜体重別選手権、講道館杯などの男女同時開催、同等の強化システムだが、「女子の強化に費用を費やすことは、お金をドブに捨てるようなもの」という声が一部から上がっていたくらい、当時の日本柔道界では女子の競技化に対する理解は低かった。しかも、そんな男性社会の競技を選び試合に挑むのは、私を含めて監督に対しても物怖じしない、個性派の女性が揃っていたから、チームをまとめるために並々ならぬ苦労をされたことと思う。

その後、三井住友海上女子柔道部の監督となり、昨年勇退されるまでの31年間もの長きにわたって指導に当たってこられ、日本女子初の五輪金メダリスト・恵本裕子さん(1996年アトランタ)、アテネ・北京と五輪2連覇を達成した上野雅恵さん(現三井住友海上女子柔道部監督)をはじめとした多くの素晴らしい選手を育ててきた。その一方で、競技を終えた選手たちのセカンドキャリアを考え、企業に残って社員として働ける道筋をつけ、少年少女柔道教室を開いて、柔道衣を着る機会を創出した。おかげで、結婚後もOGたちが畳に立ち、指導に当たっている。
私はその先生の元で、同社の創部から数年にわたりコーチとして務めさせていただいた。当時まだ未熟であったにもかかわらず、多くの責任ある仕事を任せていただき、女性指導者として最高の環境を整えてもらった。そんな柳澤先生が前述したとおり、昨年秋、上野雅恵さんへと監督のバトンを引き継がれた。日本女子柔道へのこれまでの尽力に、改めて心から感謝し申し上げたい。

私も50代になってからは「次の世代の指導者の環境作り」を課題に、上原優香(旧姓:西田)コーチとともに、日本大学で指導に当たっている。彼女の学生にかける愛情、勝負に対する姿勢を見るたびに、まだまだ私自身も学ぶことは多いと感じる毎日だ。かつて柳澤先生がして下さっていたように、これからの女子柔道を牽引していく指導者、選手たちを私なりに見守っていきたいと思っている。

お互いの思いを本気でぶつけ合い、たどり着いたのが日本女子柔道初のオリンピック金メダル。そんな二人を柳澤先生は見守ってくれました。

長い自粛期間を経て、皆で練習できる有難さを感じる合宿でした。かわいい日大女子柔道部の学生達です。

 

次回は、これまで男性は登場してきませんでしたが、女子柔道に大きく貢献して来られた柳澤久先生が登場します。

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